男性の性器に対する悩みでダントツに多いのが、サイズについてです。自分のペニスの大きさをまったく気にしないという人は、世の中にひとりもいないのではないかと思わされるほどです。けれども、サイズなんて女性はほとんど気にしていません。コンプレックスに悩む男性は、まずはこのことを胸に刻んでほしいと思います。
ペニスの長さを、医学的には”陰茎長”といいますが、これは恥骨の前面から亀頭の端までの長さを指します。日本人の勃起時の平均は9～12cm。欧米人と比較すると、たしかに全体的には小さめです。とはいえ、ペニスは5～6cmあれば十分。これだけの長さがあれば、膣内に精液を送ることができるため、生殖活動にはまったく問題ないからです。Gスポットにも届くので、女性をオーガズムに導くことだって可能です。
それでもまだ物足りない、快感を追求したいという場合は、体位を工夫するといいでしよう。正常位ひとつとっても女性のなかにより深く入る角度、Gスポットにより当たりやすい角度があります。いまどこに当たっているか、そこは気持ちのいい場所かをパートナーの女性に尋ねながら、ふたりで気持ちよくなれる体位を探してください。最適なのは、体重をかけて挿入するタイプの正常位です。
後背座位や、女性がスクワットのようにして上下に動く騎乗位は、女性が感じにくい体位なので、もともとオススメしませんが、ペニスのサイズが小さい人は特に避けたほうかいいでしょう。というのも、動くたびにペニスが膣から抜けてしまう可能性があるため、男女とも快感に集中できなくなるからです。女性の本音に耳を傾けると、パートナーのペニスが大きすぎることで悩む人のほうが、小さいことで悩む人よりも多いように思います。挿入時に痛みを生じる、ひどい場合には膣の入口が裂ける、そして不意にポルチオを直撃されて激痛が走るといった身体的なダメージを受けやすいため、悩みも深刻になるのでしよう。
男性は男性で、そんなパートナーに気を遣って思うように腰を動かせないようです。これもまた、挿入が浅い体位をふたりで模索することで解決してください。正常位にしろ後背位にしろ、女性が脚を閉じると挿入は浅くなります。
ペニスを膣の奥深くまで挿入できないからといって、男性が気持ちよくなりにくいということはありません。女性の膣で最も締まりがいいのは、入口から3分の1まで。この部分でペニスを往復させれば、男性は物足りない思いをしないどころか、むしろ効率よく快感を得られます。男性が挿入の深さをコントロールできない体位、例えば女性が男性の身体に垂直にまたがる体勢での騎乗位は、やめたほうがいいでしよう。女性の膣奥にペニスが深々と刺さりやすいからです。
ペニスのサイズについて必要以上に悩むよりも、パートナーとコミュニケーションをとって自分たちなりの楽しみ方を追求しましょう。話しあえば話しあうほど、快感への糸口が見えてきますし、ふたりの結びつきも強固になります。ひとりで悩んでも、何も解決しませんよ。